アシスタントマニュアル 撮影中の注意点に関する補足説明 

ストロボの発光を目視

アシスタントマニュアル

    1. 5.撮影中の注意点

      総則 与えられた役割に応じた最適な“立ち位置”をよく考えること。

      • 複数のアシスタント、スタジオマンとの共同作業となる場合は役割の分担を明確にすること。上位アシスタントがいる場合はその指示に従うこと。通常は指示系統はカメラマン→カメラマンアシスタント→スタジオマンの順ですが、不慣れなうちはカメラマンに役割の分担を決めてもらうこと。スタジオマンの下に付くこともあり。

      • カメラマンの指示により、ライト位置の調整を行う場合はハロゲンランプでも消灯の必要はなし。振動を与えないように細心の注意をしてゆっくり少しずつ移動させること。

         中央に突き出ているのがモデリング用のハロゲンランプ、その回りのリング状のチューブは発光管です。モデリングランプについて少し説明したいと思います。ストロボは発光管より照射されるフラッシュ光を使った照明です。フラッシュ光のピッカッとゆう瞬間の光で撮影するので、被写体への光の当たり具合が良く見えないという欠点があります。ハロゲンランプのような定常光で仮に照明して光の当たり具合を観察してやらないとライティングの組み立てができません。この観察用の仮のランプがモデリングランプです。ただ発光管とハロゲンランプではその形状や取り付け位置が値が違うので、モデリングランプでの照明とフラッシュ光の照明ではその配光は完全には一致しないので注意が必要です。電源を入れると中央のハロゲンランプが明るく点灯しますが、その光で撮影するのではありませんので勘違いしないで下さい。
         点灯中のハロゲンランプは衝撃に弱くフィラメントが切れやすいので、やむを得ず点灯したままライトを移動させるときは衝撃を与えないように動かしてください。

      • ストロボのチャージ読み(主にモデル撮影で、使用している全てのストロボが問題なく発光し、その後全てのストロボの充電が完了したことをカメラマンに合図すること。)は受け持ちのストロボを決めチャージランプがすべて見える位置に立って行う。一人で受け持つ場合はゼネを一ヶ所にまとめる等の工夫をすること。合図のかけ声は、問題なく全てが発光し充電が完了すればOK。シャッターを切るのが早すぎる等のために、1つでも発光しなかったときはSTOP。モデル撮影はテンポが大切なので、チャージ読みもテンポよく行う。

      • ストロボの発光確認は通常はチャージランプのみの確認でよいが、必要に応じて目視も行う。(手をグーの状態に握り絞りを作って覗く。)
        ストロボのフラッシュ光を直接裸眼で観察することは、クリップオンならともかく大型ストロボでは眩しすぎてできません。目視での発光確認が必要なときは、上のアイキャッチ画像のように手をグーに握り隙間の穴からのぞき見しすれば、眩しくなく観察することができます。

      • 置き位置の変更で撮影商品等を移動させる場合は擦って動かさないこと。特に濃い色のデコラや背景紙を使用している場合は要注意。また、必要に応じてアタリを付けておく。最終段階の位置決めで物を動かすときはゆっくり少しずつ移動させる。料理等は器の底が濡れている場合があるので、置く前にふき取ること。

      • 濃い色の背景紙の上を歩くときは、布や紙で養生すること。また、膝をつかないこと。(擦るとその部分がテカる。)適当な養生がないときはトレペで代用する。

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