アシスタントマニュアル 機材取扱上の注意点 三脚・スタンド類に関する補足説明 

ストロボをカウンターウェイトの代わりに使う写真

アシスタントマニュアル

3.機材取扱上の注意点

総則 機材に限らず、物は“倒さない”、“落とさない”を常に念頭において行動すると。

    1. 三脚・スタンド類
      ■ロックのためのレバーやノブは緩まぬようにしっかり締め付ける。普段触らない所(マンフロットの大型スタンドの最下部のノブ等)も最初に扱うときに確認する。

      ■ブームや高く伸ばすスタンドは、カウンターウェイトや砂袋で安定を保ち転倒を予防すること。重し類が不足したときはストロボのゼネで代用せよ。(携行品のロープで吊るす。)また、3本の脚のうち1本は、倒してはいけない方向に向けておく。(スタンドは脚の出ている方向には倒れない。ブームでは、ライトを取りつけてある腕の方向に脚の1つを向けておくこと。)

      砂袋でスタンドを安定させる 

      ブームや高くスタンドを高く伸ばすときは砂袋やカウンターウェイトで安定させること。砂袋やカウンターウェイトが無い時は重量のあるもので代用することを考えます。アイキャッチの写真は大型ストロボのゼネレーターをウェイト代わりに使った様子。写真では横木をわたしてその上にゼネレーターを載せていますが、ロープでノブに引っ掛けて吊るしてもOKです。ロケ先ではゼネレーターの他に、カメラバッグをウェイト代わりの使ったりします。5~6Kgもある砂袋やカウンターウェイトを持ち運ぶのは大変な労力がいりますので、少しでもロケの荷物を減らしたい方は参考にして下さい。

      正しいスタンドの足の向き 
      間違ったスタンドの足の向き

      1が正しいスタンドの脚の向き、2の状態だと向かって左側に倒れた場合モデルを直撃してしまいます。スタンドは足の出ている方向には倒れませんので、1のように1本の脚をモデルの方向に向けておけば、仮に倒れても、モデルの前後60度の方向に倒れてモデルへの直撃は避けることができます。

      ■ブームの組み立て時には、ライトとウェイトの平衡を十分に取ること。

      ■足を開いてないスタンド類は壁に立てかけない。倒れて物を傷つける可能性が非常に大。養生用の敷物の上に寝かせておく。

      壁に立てかけた三脚はNG

      三脚やスタンドを壁に立てかけるのはNG。ロケで、不慣れな人に機材の運搬を手伝ってもらうときは要注意です。地べたに機材を寝かせるのは気が引けるらしく必ず写真のように立てかけてしまいます。予算の都合でアシスタント無しの撮影も増えています。営業さんやデザイナーさんに手伝って頂く場合には、遠慮無しに寝かして置いてもらうようにしてください。

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