アシスタントマニュアル 機材取扱上の注意点 ライト・ストロボに関する補足説明 

アシスタントマニュアル

3.機材取扱上の注意点

      • B.ライト・ストロボ
        ■ケーブル類は足で踏まない。また、ケーブル類は乱雑に這わさないでまとめる。(つまずき防止とスペースを有効に活用するため。)

        ■ライトのセッティングは高い位置のライトから低い位置のライトの順で行う。
        大きなスタジオの天井に紗幕を張る場合を考えればよく理解できると思います。紗幕用の鉄枠を下ろして紗幕を張るには、ホリゾント内の物を全て撤去しなければなりません。ライトのセッティングは計画的に無駄の無いように行いましょう。

        ■プラグ類は垂直に抜き差しする。硬いからといってねじらないこと。(プラグのピンが折れる。)ゼネタイプのストロボのプラグを抜き差しするときは、空発光させてから行う。(発光させる時は声かけをする。)

        ■ストロボを複数台使用する場合、メインストロボ(シンクロコードにつながったストロボ)の充電途中音はOFF、その他のストロボはONにするのが基本。設定の状態をカメラマンに報告すること。
        アシスタントによるいわゆる「チャージ読み」~チャージが完了したことを「OK」と声を出してカメラマンに知らせること~の時のストロボの設定です。スレーブ機能を使い複数のストロボを発光させる場合、メインストロボが発光しなければ他のストロボは発光しません。メイン以外のストロボが発光しているときは必ずメインストロボは発光しています。また、ストロボの充電の完了はチャージランプの点灯とチャージ音(充電途中音)で確認しますが、チャージ音に関しては1つでも少ないほうが確認が容易なためこのような設定にします。

        ■ストロボのシンクロコードは、引っ掛けたときにシンクロ接点を破損しないように処置する。(止め結びで輪を作り雲台のハンドルに掛ける。ただし、軽い三脚の場合はカメラを倒す可能性があるのでカメラマンに相談する。接点近くのコードがバネ状のものは処置の必要なし。)

        1の状態では、シンクロコードを脚に引っ掛けたりした場合、カメラのシンクロ接点にもろに力が加わり最悪の場合接点を破損してしまします。最近のカメラは基盤にシンクロ接点が取り付けられいるものもあり、高額の修理代がかかる場合があります。
        2のように、コードで輪を作り雲台のパン棒に掛けておけば、仮にコードを強く引っ張っても直接シンクロ接点に力が加わることはありません。ただし、軽い三脚の場合は三脚ごとひっくりかえることがありますので要注意です。

         

         

        ■レフランプ(アイランプ)を直接コンセントに差して使うときは、スイッチですばやく数回ONOFFをくり返しながら点灯する。(フィラメント切れの防止。)またコードはランプに触れないようにエレンクリップの口の部分に挟みこんでおく。

        1 

        2 

        サービス(カメラマンがレーミングやピント合わせをし易くするために入れる補助のライト)のために今でも良く使うフラッドランプの使い方を説明します。コードの処理の仕方には注意が必要です。コードが高温の電球に触れて焦げる恐れがあるので1の状態はNGです。2のようにコードはエレンクリップにはさみ込んで使うようにして下さい。
        点灯するときは下の写真のように、カチカチカチと2~3度スイッチのONとOFFを
        繰り返し徐々にフィラメントの温度を上げて点灯するようにします。特に500W以上の電球は、いきなり100Vの電圧をかけるとフィラメントの温度が急上昇してかなりの確率で切れてしまします。


         

        ■ハロゲンランプ(ストロボのモデリングランプも含む。)を大きく移動したり上下させるときは消灯してから行う。(点灯時のハロゲンランプは衝撃に弱いため。

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