アシスタントマニュアル ロケ現場、ホリゾントでの注意点に関する補足説明
アシスタントマニュアル
-
-
4.ロケ現場、ホリゾントでの注意点
総則 撮影のために借りた住宅や店舗、貸スタジオのホリゾントは“汚さない”、“傷つけない“こと。汚さない・傷つけないは、屋外でも同じ。
-
-
機材の搬入搬出時は、一番あわただしい時なので機材やケースを床・壁等に当てないように特に注意する。危険と思われる場合は毛布等で機材を包んで運ぶこと。
-
-
-
荷物置き場は、撮影のしやすさ、ライティング等の作業のしやすさをよく考えて決めること。床面の場合は養生の敷物をしいてその上に置く。
-
スタンドを床に設置する場合は養生の敷物を敷くか、脚の接地部分を布・テニスボール等で養生すること。
フローリング等の傷つけてはいけない床面にスタンドを立てる場合の養生のテクニックを1つご紹介します。
まず、テニスボールに十字に切れ込みを入れたものをスタンド1本に対し脚の数だけ用意します。(上のアイキャッチ画像を参照)
脚の先にテニスボールを押し込めば養生完了です。 -
ライトを天井近くに設置する場合は焦がさないように注意すること。また火災報知機・煙探知機の有無も確認し近くには絶対に設置しないこと。
ロケの現場では、天井バウンスと言う照明のテクニックを良く使います。部屋全体に光を回したい場合などに多用するのですが、やり方はいたって簡単。背の高いスタンドに取り付けたストロボ等の照明装置で部屋の天井に向かって光を飛ばしてやります。効果的な照明方法ですが、ランプ部分は相当な高温になります。ライトを近ずけ過ぎると天井を焦がしたり、火災報知機やスプリンクラーを動作させてしまします。ロケの最中にホテルの宴会場を水びたしにしてしまった失敗談を耳にしたことがあります。次の写真のようなセッティングはNGです。
-
誤って床や壁を汚したり傷つけてしまった場合はカメラマンに速やかに報告すること。
-
撤収前の清掃は念入りに行う。ごみ1つ残さぬように。最後に忘れ物の確認も行う。
-
ホリゾントにあがるときは専用のホリスリッパを履くこと。(ホリスリッパはスタジオが用意してくれる。)
-
貸スタジオの機材を使ってのライトのセッティングはスタジオマンに任せること。持ち込みの機材はカメラマンのアシスタントがスタジオマンと共同でセットします。このときスタンド脚の接地部・カメラ三脚の接地部、ストロボのゴム脚等はすべて白テープで養生すること。またケーブルの汚れも厳禁、事前に汚れを落としておくこと。
-
開いてない脚類はホリゾントの上に直接おかない。組み立ては手で持って空中で行うこと。重いスタンドも腿で重量を支えてホリゾントに置くことなく組み立てる。
-
ホリゾントの上では膝をつかないこと。(特に新しいジーンズは色移りの恐れあり、要注意。)
-
無垢のフローリング・畳の上での作業も、ホリゾントに準ずる。
-
-
-