食品パッケージ | |
制作物 | 食品PPフィルムパッケージ W100×H220mm |
名 称 | 胡麻ソース |
撮影内容 | 背景イメージ写真 |
撮影場所 | 当スタジオ |
撮影日数 | 1日 |
発注先 | 広告代理店 |
特記事項 | フードスタイリスト手配 |
撮影後記
半年ほど前よりニコン製のストロボSB-800を使い始めました。これとデジタル一眼レフカメラとの組合せ。今回の様に室内外を移動しながら、あれこれと短時間に撮影して回るには最適の機材です。デジタル以前はこのような学校案内も中判のカメラで撮影していました。35mmでの撮影が極端に少なかったせいもあり、この種のハイテク機材は使ったことがなかったのです。使い始めた感想「今までの苦労は何だったんだろう?」。
ここでは今までの苦労について少々。意外に思われるかも知れませんが、6×7、4×5といった中判・大判カメラは恐ろしくローテクで前時代的な機械です。操作は全てマニュアル。露出計が付いているのも稀。4×5に至っては龍馬を写したカメラからさほど進化はしていません。これらのカメラ、安定光の得られるスタジオで使う分にはそれほど不便さも感じないのですが、光の状態が常に変化する屋外での撮影となるとそうもいきません。露出と色温度対して極端に敏感なため撮影が難しい印刷用のリバーサルフィルムでは、太陽に少し薄雲がかかる程度の光量・光の色の変化にも注意して撮影しないと失敗してしまいます。太陽に薄雲が掛かるだけでも、暗く写らぬようにシャッター速度・絞りを調整し、色の濁りをなくするために色調整のフィルターをレンズに取付けなければなりません。太陽が雲から出たり入ったりする様な状況下では、頻繁にダイヤルを回しフィルターを付け替えることになります。現場ではこれが相当なストレスになります。適正な色と露光で撮影するだけでも十分な経験と勘と度胸が必要です。アシスタントがいなければどうにもなりませんし、人物の表情を追ったり、瞬間を狙ったりとかの肝心な所にも集中できません。翌日の現像上がりとなると、うまく写っているか心配で小心者の林などは夜眠れないこともしばしば。
こんな苦労も今では嘘のようです。今回の撮影では露出・色は全てカメラ任せ、ピーカンでも日中シンクロでレフ板も必要なし。アシスタントがいなくても撮影時間は従来の3分の2位ですんでいます。